【コラム】28歳秋、3社目の会社を1ヶ月で退職しました

仕事

28歳の秋。

私は3社目の会社を、試用期間中の、たった1ヶ月で退職しました。

「また辞めたの?」「忍耐力ないな」と思われても仕方ないと思います。

でも、この1ヶ月で感じたことを正直に残しておきたいです。

憧れていたWebデザイナー職

前職ではEC運営を中心にしていましたが、ときどきバナーや特集ページのデザインもしていました。

もともとものを作るのが好きで、楽しくて、「もっとデザインをやりたい」と強く思うようになりました。

そして、思い切って転職活動をして、ポートフォリオ・実技試験もクリア。

やっとの思いでWebデザイナーに転職できて、しかも、誰もが知るような大企業。最初は嬉しかったんです。

「ここからキャリアを築いていける」「憧れのWebデザイナーになれる」と。

すぐに直面した現実

でも入社してすぐに、壁にぶつかりました。

1ヶ月で担当を持つ人もいる中で、私はずっと課題ばかり。

提出しても毎回たくさんの指摘をもらい、直してもまた修正が必要で、終わりが見えない。

なかなか形にできない自分が情けなくて、劣等感で押しつぶされそうでした。

しかも、忙しい上司に何度も見てもらうのも気まずくて。

「中途採用でそれなりの給与をもらっているのに、この程度か」と思うと、自分の存在自体が重荷なんじゃないか、とまで感じるようになりました。

また、周りはプロのデザイナー。作るもののクオリティも高くて、最初はいつかは自分も、と思っていたのですが、実際にやってみてその難しさを痛感しました。

勉強しても追いつけなかった

仕事用の手帳

仕事のあとや休日も、デザインの本を読んだり、ツールの練習をしたり、自分なりに勉強はしていました。

でも「それじゃ足りない」「センスもスピードも全然ダメだ」と思い込んでしまって、気持ちはどんどん落ちていきました。

指摘される内容も、なんで変だと思わないのか、前の会社で何を学んでたのか、など、これはもう勉強だけではない経験やセンスが圧倒的に足りないと感じるようになりました。

前職は中小企業だったのである程度自由にやっていた分、仕事の進め方の違いに戸惑う部分もありました。

また、フィードバックを受ける前の打ち合わせの声が聞こえるのですが、笑い声が聞こえて、私に向けたものではないかもしれないけれど、それでも気になってしまって。

最初は楽しかったデザインも、だんだんこれを提出したらまた否定されるかも、私の提出したものを見て馬鹿にしてるんじゃないのか、など考えてしまい何も浮かばない、まさに負のループ。

あなたにはそれなりの給料を出してるんだから、という言葉もプレッシャーでした。

だんだんなぜこの会社に採用されたんだろう?求められるものに対して、貢献できるスキルがあまりにも不足している、試用期間のうちに辞めた方が良いのではないかと考えるようになりました。

真面目さと責任感の裏返し

昔から「真面目」「責任感が強すぎる」とよく言われます。

今回も、きっとそれが原因のひとつでした。

“お金をもらっている以上、完璧に応えなきゃ”

“みんな忙しいのに、自分の課題で時間を取らせてしまうのは申し訳ない”

そうやって自分を追い込んで、余計に苦しくなってしまいました。

後から冷静になってみると、1ヶ月で仕事を完璧にできる人なんていない、成長の過程なんだから失敗して当たり前、とも思います。

でも、前述した通り、デザインする事自体を怖いと思ってる自分がいる。仕事にする以上、一定以上の完成度やクオリティを保つことは必須です。

また、商用のデザインを作る以上、自分が作りたいものではなく売れるもの、万人受けする必要もあります。これからのことを考えると、私にはWebデザイナーとして生きるのは無理だと思ってしまいました。

1ヶ月で辞めたあとに思うこと

1ヶ月で辞めているので、正直、キャリア的には大きなマイナスです。

「また短期離職か」と履歴書を見て思われるのもわかります。

でも、無理に続けて潰れてしまうよりは、早めに引き返してよかったのかもしれない。

今はまだそう信じるしかありません。

憧れて飛び込んだ世界で、自分の未熟さを痛感した時間。

「やっぱり私は向いていなかったのかな」と落ち込む気持ちも正直あります。

けれど、これが私の失敗談のひとつ。

ここからまた立て直していくしかない――そう思っています。

また、デザインに関しては、本業ではなく、副業などで自分の好きを活かしてやっていこうかなと考えています。

Photoshop、Illustrator、canva、HTML、cssなどは使えますのでバナー、LP、SNSなど…もし案件などあればご依頼お待ちしております( .ˬ.)”

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