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アトピーって言葉を聞いたことはあるけど実際どのような病気なのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
今回は幼い頃からアトピーと付き合ってきた私が、どのような病気なのか体験談も交えながらくわしく解説していきたいと思います。
アトピーって、どういう病気?
まずはアトピーとはどのような病気なのか、くわしく知っていきましょう!
アトピーの正式名称とその由来
正式名称はアトピー性皮膚炎。
名前の由来は、「奇妙な」という意味のギリシャ語”atopia“にあります。
その歴史は以下のようになります。
1923年 | 家族内や家庭内に発生する”先天的にアレルギーなどの過敏症を起こしやすい体質”が「アトピー」と名づけられた |
1933年 | アメリカの皮膚科医ザルツバーガーが、体質性湿疹や内因性湿疹などの皮膚病もアレルギー病のうちに入るとして、これらを一つにまとめて「アトピー性皮膚炎」とした |
1995年 | 日本皮膚科学会は、「アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快(良くなったり悪くなったり)を繰り返す瘙痒(かゆみ)のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義付けした |
症状はつらいのに、なんてかわいい名前なんだと常に思っています、、笑
参照:「アトピー」という言葉|やなせ皮フ科クリニック
2.1 アトピー性皮膚炎の定義・疾患概念|日本皮膚科学会雑誌第131巻第13号
アトピーはいつ発症するの?
多くの方は生後2~3ヶ月頃に発症して小児~学童期に悪化し、大人になると良くなると言われています。しかし、なかには大人になってはじめて発症する人もいます。
アトピーを発症する主な原因としては、「アトピー素因」が考えられます。
また、大人になってから発症する原因は、ストレス、生活習慣の悪化、妊娠・出産などの環境の変化など、人によってさまざまです。
私の場合は生後3ヶ月ほどで発症し、学生時代が一番ひどかったです。社会人になってからは薬も付けないでいいほど落ち着いていましたが、ストレスにより再発しました。
参照:「アトピー性皮膚炎」の症状・部位別症状を解説|ロート製薬
大人になっていきなり発症?大人と子どものアトピー性皮膚炎について
アトピーはどういう症状がでるの?
アトピーの程度によって個人差はありますが、肌が乾燥して激しいかゆみをともない、赤みや湿疹などの炎症ができます。また、ひどくなると滲出液を伴った炎症ができたり、長引くと皮膚が黒ずんでごわごわと固くなったりしてしまいます。
症状は特に関節の内側や首などの擦れたり衣服の刺激を受けたりしやすい部分に出やすいと言われています。
私の場合は、幼いころは顔・首・関節の内側・手に出やすく、大人になってからは顔(特に目・鼻・口の周り)・首に症状が出やすいように思います。外からの刺激を受けやすい場所や、首・関節など汗が溜まりやすい場所に症状が出やすいです。
幼いころは今より症状がひどかったため、夏でも長袖しか着れませんでした。
アトピーの原因と悪化の理由は?
アトピーの原因、それはバリア機能の異常と免疫の過剰反応です。
炎症は、本来は細菌やウイルスなどの外部から入り込んだ敵を退治する、免疫反応によって引き起こされます。しかし、アトピー性皮膚炎ではこの免疫が過剰に反応し、本来退治する必要のないものに対しても炎症が起きてしまうのです。
この理由としては、先ほど述べたアトピー素因や皮膚のバリア機能の低下が大きく関係します。また他にも、長期間皮膚に加わる刺激や、ストレス、疲労なども悪化させる原因となります。
アトピーについてのうわさ
アトピーについて、さまざまなうわさを耳にします。なかにはアトピーの人が傷つくようなものも。今回はそんなうわさについてまとめてみました。
アトピーってうつるの?
重症化すると皮膚の炎症がひどくなり一目見ただけでアトピーだとわかります。実際に私も、街ですれ違った人に「あなたアトピー?大変ね。」と声をかけられたことが何度かあります。あまり知識がない方はうつってしまうのではないかと思う方もいるのではないのでしょうか。
はっきり言います、アトピーはうつりません。
アトピーは免疫の異常によって起こる病気のため、感染症ではありません。
実際に私と母はアトピーですが、一緒に生活している父は肌に疾患はありません。普通の生活ではまずうつらないです。
ただし、とびひや水いぼなどの感染性のある合併症を発症した場合は、その合併症がうつる可能性はあります。また、炎症に滲出液を伴う場合などはできるだけ直接手ではさわらず、幹部を清潔に保ちましょう。
参照:アトピーの原因|特定非営利活動法人日本アトピー協会
アトピー性皮膚炎はうつりますか?|ロート製薬
アトピーって遺伝するの?
結論から言うと、アトピーは遺伝する”場合が”あります。
というのも、アトピー素因は遺伝すると言われているからです。
しかし、体質が遺伝したからと言って、必ずしも症状が発症するとは限りません。常に保湿を心がける、こまめに掃除し清潔に保つ、など発症を少しでも抑えられるように工夫が必要です。
ちなみに私の場合は母もアトピーを患っているため、遺伝によるところが大きいです。どんなに予防したとしても発症する時はしてしまいます。幼いころは何でこんな病気で産んだの、と思ったこともありましたが、今ではそれも個性の一つだと割り切って生活をしています。
発症したからと自分を責めず、少しでも改善できるように心がけましょう!
参照:アレルギー体質は子供に遺伝する?子供のアレルギー疾患の発症を抑えるには?|三浦メディカルクリニック
まとめ
今回はアトピー歴=年齢の私が、アトピーについて解説しました。特に病気の知識がない方は”触るとうつる”や”必ず遺伝する”などの間違った思い込みがなくなればと思います。
アトピーの方の中には見た目からいじめにあったり周囲の人から変な目で見られたり、嫌な思いをしたことがある方も多いと思います。
知り合いや周りにアトピーの方がいる方は、ぜひそういった偏見をなくし一人の普通の人として優しく接してあげてください。また、ご自身がアトピーの方はどうして自分だけが…と思わないでください。味方はいます。一緒に治していきましょう!
最後に、アトピーについて書かれた本をご紹介しますのでよりくわしく知りたい方はぜひ読んでみてください。
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